一歩前へ - コロちゃんのおかしな日記

そんなわけで、Qちゃんのおかげで、作曲家としての目覚め、というか自信がついて、良い、悪い、以前にまずはたくさん曲を作ってみようと、思うようになります。コード進行を考えて、というか、どっかで聞いたようなコード進行を盗んできて、詞もどっかで聴いたことのあるような言葉を使って、何となくの詞にして、とにかく作り始めました。

だいたいが仕事のスキマ時間で作るのですが、スピード勝負です。次のアポイントまでの時間とか、車で移動中の時も膝のとこにボードを置いておいて、思いついた詞（詞と呼べるのか、という感じなものです）をサラサラっと書いたりとか。曲にする時には、ウクレレサイズのギター、ギタレレが役に立ちました。

本当はギタレレのレギュラーチューニングは6弦がAの音なのですが、半音下げてG#になっています。特に大きな意味はないのですが、半音下げた方が、弦にかかる負担が少なくなるかな、と思いそうしています。あと、ギターで弾く時にカポ4でやれば、すぐに同じように弾けるから、というのもあります。ギターを弾かない人にとっては何のこっちゃな話ですよね。

とにかく、車の中でギタレレを使って、スキマ時間とか、昼休み時間とかで、作曲。そうこうしているうちに、依頼をいただいていた詞のことを思い出します。もう一回、作り直してみようかな、と当時の録音音源はもうなかったのですが、詞はありましたし、コード進行と、なんとなくの曲は覚えていました。

さっそく車の中で、iPhoneで録音。そういえば、一時期、YouTubeで作りためた曲をギタレレ一発録り動画にして、アップするというのも何回かやってみましたが、なんか違うかなと思い、途中でやめてしまいました。やっぱりコロQの時はQちゃんが歌ってくれたから、形になったんだな、と思いました。

依頼された曲、作り直してはみたけれど、自分のヘタクソな歌を、ご本人にお聴かせするのがはばかって、はて、どうしたものか、と思っているうちに、生まれたばかりの娘の子育てや、堀尾先生から引き継いだギター教室などで、スケジュールがにわかに、てんてこまいになってきました。

慣れない子育てに追われて、日々を暮らしていたせいか、時間軸もちょっと混濁していますが、この時はもう必要最低限のギターしか弾いていませんでした。前年に堀尾先生から弟子を卒業して、『アコギ一本勝負！』のライブタイトルの使用も許可いただけるようになったのに、なんたるていたらく、と悶える日々です。

そんな日々の中。前回の日記と話が重複しますが、湘南シェリフというバンドで、2022年の今年6月にニューシングルを出しました。バンド結成45周年記念の今回はCDは、軽快なリズムと爽やかなギターが印象的な新曲『湘南サマーブリーズ』。そしてズーニーブーさんの『ひとりの悲しみ』と、新しい詞で尾崎紀世彦さんが歌った同曲『また逢う日まで』の二曲をカバー収録されています。

またシェリフでCDを出すことが出来ました、と友達にお知らせしていると、音楽仲間のBONさんが、『また逢う日まで』は自分もライブで歌ってるよ、と、CD買うよ、と、ありがたいお言葉。それから「応援してるからね、がんばって」とBONさん。何と、ご自身のFacebookやライブで、僕のことを、紹介して下さっていました。

そんな話を聞いて感動していたら、BONさんに僕の作った曲を歌ってもらえたら、とピンと来ました。BONさんは、ランブルダックというロックバンドのリーダーをされていて、長年、シンガーソングライターとしても活動されています。経験豊富なBONさんなら、きっと。と思い、自分が作曲活動をしていることと、依頼されてる詞があることを打ち明けました。

「おおー、オレも人から依頼されて曲を作ることあるよ。MTR使って打ち込みで作って、音源にも出来るよ」と言われて、え、スゴい！本当ですか？！是非、お願いしたいです！あとで歌詞とコードと、僕の歌で録音したのをお送りします！と約束してお別れしました。それで、その後、依頼されてるのを含めた3曲を音声メモで送りました。

つまんない曲、なんて言われたらどうしよう。送る前は、少し躊躇しましたが、BONさんが、「そう言って、作曲や録音をお願いされるけど、話だけで、実際には何にも送って来ない人もいるんだよね。オレ、そういうのはイヤだからね」って言われていたので、勇気を出して、送信ボタンを押しました。送ってしまうと、何だかスッキリして、今回は少し自信あるけど、まぁダメで、もともとだからと開き直ってもいました。

悩んじゃう時は、悩む時間を作らないくらい、次のこととか、他のこととか、どんどんやっちゃう方が、精神衛生上、良い気がします。そんなことよりも、ひとまず、今まで止まっていたのが、一歩進んだことが嬉しかったのです。ところが、BONさんからのお返事が早々に帰って来ます。

続きます。

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