コロちゃんのおかしな日記

アコギなソロギター演奏可。働いて、子を育て、えんやこらさ。

冬のシェリフ回想3

2012年9月17日。ヤマトさんから連絡が入りました。

 

ほっちゃん、亡くなったよ」

 

実は、あの3人での飲み会の日に、保坂さんは事故で倒れられて、それから意識不明の日が続いていました。そんなことがあってたまるか、とずっと保坂さんの回復を願っていましたが、その願いは叶わず、保坂さんは、そのまま帰らぬ人となってしまいました。僕のせいだ、そう思いました。

 

あの飲み会がなかったら、事故は起きなかったんじゃないか、保坂さんに心配されないように、スタジオ練習の時にしっかりギターが弾けていたら、こんなことにはならなかったんじゃないか、と。もう取り返しのつかない現実だけが残りました。ヤマトさんや、シェリフのメンバー、何よりご家族に合わせる顔がない。

 

保坂さんの葬儀には、本当に、たくさんの人達が参列されていました。並べられた保坂さんの楽器や、式場に流れる保坂さんが好きだった音楽、そして、集まった人々。そのまま、保坂さんのお人柄を表しているかのようでした。

「保坂の周りに集まる人で、悪い人が誰ひとりいないのがすごいよな」

ほっちゃんのこと、悪く言う人っていないよな、改めていいやつだったって思う」

 

また、保坂さんのことを、「無二の友」と呼び、バンドでも、プライベートでも、付き合いが人一番深かった猪俣さんでしたが、逆に僕のことを心配してくれて、「市成は、大丈夫なのか」と声を掛けてくれました。こんなことになってしまい、言葉がないです。すみません、しか言えませんでした。猪俣さんは、誰のせいでもない、と言ってくれました。

 

みんなで、保坂さんを見送りました。その日の茅ヶ崎の空はよく晴れていて、遠くまでずっと青色が続いていたのが印象的でした。

 

 

それから猪俣さんには、どうしてか何度となく、声を掛けてもらいました。二人でお店に行くと、保坂さんとの思い出話を沢山教えてくれました。失敗話や、リーダーの高麗さんに掛けた迷惑話など、明るく話されていましたが、どの話にも、心を開ける友を失ったと言う、猪俣さんの心が見えるようでした。そして、そんなお話からも、保坂さんの人となりが、伝わって来るようでした。

 

「いやー、ギターいいやつが入ってくれて良かったね。シェリフ、これから楽しみだね」

ほっちゃんはね、いっちゃんのこと、そう言ってたんだよ。と猪俣さんは話してくれました。それから僕はシェリフに加入し、ギターを弾いています。保坂さんとの事は、10年経った今でも思い出すと涙が出ます。

 

「市成、もっと前に出ろよ」

そのまま、遺言となってしまいました。保坂さんの分まで、僕はギターを弾こうと思っています。10年経っても相変わらずの自分ではありますが、シェリフで弾く時は、保坂さんと一緒にリズムを出して弾いているつもりです。もし、今、会うことが叶ったなら、「まだまだだなぁ」と、お説教されそうですが。

 

保坂さんの弔いライブも行われました。藤沢にあった『ヴィーナス』という、普段はダンスホールですが、本格的なバンド演奏も出来るお店でした。ここに入りきれないほどの人が集まり、保坂さんゆかりのバンドが、次々と保坂さんのことを思いながら演奏しました。とても熱く温かいライブイベントになりました。

 

 

それから、シェリフはオリジナルメンバーのボーカル猪俣さん、リーダーのギター高麗さん、のお二人を中心にサポートメンバーを入れ替えながら、定期的にライブをして行きますが、程なくして、ベースに進藤さんの正式加入が決まります。進藤さんは、高麗さんの地元、由比ヶ浜の野外イベント用に組まれていた別グループがあったのですが、そのご縁でした。

 

坊主頭の進藤さんは、こだわりのベースプレイもさることながら、異様に、そのキャラクターが際立っていて、今までのシェリフにはなかった、新しい風のようなものが吹くのを感じました。ご本人に怒られてしまうかもしれませんが。只者ではない、というオーラを纏った、その見た目とは全くの裏腹、

 

話してみると、紳士で、几帳面、綺麗好き、更には、料理の腕も相当で、進藤さんが振舞われた特製サンドイッチは『湘南サンド』と名付けられて、みんなに喜ばれていました。その見た目とのギャップと、安定のベースプレイの進藤さん。みんなからは進藤和尚と呼ばれています。

 

そして、現メンバー、最後に加入されたのがドラムの勝見さん。勝見さんは、猪俣さんのお付き合いの中で、ドラムを現役で叩いていること、シェリフデビューきっかけだった『ぎんざNOW!』に、当時、勝見さんもバンドでエントリーされてた、という興味深いご縁が判明して、すぐさま一緒にスタジオ練習へ。

 

活動的な勝見さんの、そのお人柄と、クリエイティブなスタイルが、加入の決め手だったように思います。勝見さんのご人脈で、広がったご縁も沢山あります。勝見さんは音楽活動の他にも、イラストレーターとしての顔もお持ちで、こちらも定期的に都内や横浜などで、絵や個展や、仲間と展示会などを開催されています。

 

ちょうどクリスマスシーズンの今も、横浜山手にあるアートギャラリーで、アクリル絵を展示する予定のようですので、そのイベントをお知らせさせていただきます。

 

山手ギャラリー

(電話番号下のMapをクリックすると、住所と地図が出ます)

https://www.art-g-yamate.com/home/2022/11/27/%e7%ac%ac17%e5%9b%9e%e3%80%80%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%82%b9%e5%b1%95/

 

こうして、湘南シェリフの現メンバーが揃いました。

f:id:korosuke7:20221208061014j:image

【お知らせです!】

湘南シェリフ、約2年ぶりのニューシングル!トリプルA面『湘南サマーブリーズ/ひとりの悲しみまた逢う日まで

↓公式ホームページよりご視聴いただけます。

https://columbia.jp/artist-info/sheriff/

f:id:korosuke7:20221208061043j:image

【自己紹介】

今回もお読みいただきありがとうございます。ギタリストのコロ助です。

 

『湘南シェリフ』(日本コロムビア)というバンドでギターを弾いたり、声優の森田樹優さん(Qちゃん)と『コロQ』で絵本読み合わせライブをしたり、日本屈指のギタリスト堀尾和孝先生直伝のアコースティックギター1本でのエンターテイメントライブ『アコギ一本勝負!』をしたりしています。

 

橋本アリオのセブンカルチャークラブでギターとウクレレの講師もしています。

 

サラリーマンしながら音楽活動と子育ての両立に、楽しくも悩ましい日々を過ごす毎日です。

 

湘南シェリフ(日本コロムビア

https://columbia.jp/artist-info/sheriff/

PV『湘南レイニーデイ』

https://youtu.be/atgO642Q6eE

PV『湘南サンセットビーチ』

https://youtu.be/nLyhosPIQ8Q

PV『シーサイドロマンス』

https://youtu.be/oUZ5cGB_U1c

f:id:korosuke7:20221208061053j:image

コロQ(森田樹優さんとの絵本読み合わせユニット)

森田樹優さん

https://note.com/qtikki

 

アコギ一本勝負!お師匠様

堀尾和孝先生

https://holiokazutaka.wixsite.com/kazutakaholio/home

 

セブンカルチャークラブ橋本

ギター&ウクレレレッスンやっています。

https://cul.7cn.co.jp/categorys/category_346.html

f:id:korosuke7:20221208061108j:image