コロちゃんのおかしな日記

アコギなソロギター演奏可。働いて、子を育て、えんやこらさ。

作曲依頼

コロ助です。堀尾和孝先生の主催する、音の輪、人の輪、その音色で人を酔わせる『酔弦』なアコースティックギターを弾いたり、プロのベテラン声優さん、Qちゃんこと、森田樹優さんと絵本の読み聞かせとギターで作る世界『コロQ』をやったり、湘南のレジェンドバンド、シェリフでエレキギターを弾かせてもらったりしています。

 

あちこちで人前で演奏させていただく機会もあって、30代半ば頃から仕事とライブをダブルで、がんばっていましたが、そんな日々の中で、僕の演奏を観てくださった、とあるお客さんから「実は、詞を書いたんだけど、この詞に、是非コロちゃん、曲をつけてくれないか」と、依頼をいただくという事態が起こりました。

 

最初は、作曲もままならない、ましてや人様の詞に、僕が曲なんて、と思い、すみません、難しいと思います、と丁重にお断りしようと思いましたが、その方から「大丈夫、大丈夫、ゆっくりでいいから。気長に待っているから」と、少し強引な感じで渡されました。三本の詞。大丈夫か、出来るのか、やったことない、と悶々としていたら、数日後、その方から、また連絡が来て、「どう?作曲進んでる」と言いながら何と追加でもう一つ、詞を渡されました。

 

この方、着物屋さんのご商売をやられていらっしゃるのですが、結婚式の二次会で使うような大きなイベント会場で、その会社関係の人達を集めて、毎年、盛大に新年会をやられていて、実はそこに呼んでいただき、演奏をさせてもらったこともあります。カッコ良い袴を着せてもらって、更にはありがたい謝礼までいただいて、そのご恩にも報いなければ。

 

そうだそうだ。とにもかくにも、まずは取り組んでみようと、ギターで適当にコード進行を弾きながら、もらった詞をボソボソ言いながら、何となく歌っぽくなるように、作り始めてみました。そしたら、詞の文字数が良いのか、何だか良い感じでAメロ、Bメロと歌になっていき、気付いたら一応曲らしくなっていました。

 

ことの他、難なく作れてしまい、あれれ、これって立派なオリジナル曲なんじゃないか、と妙な感動があって、もしかして自分には才能があるのかもしれない、と完全に勘違いなのですが、そんな勘違いをするくらい、するっと曲が出来上がってしまいました。ただ、その後すぐに気付きますが、実はそうやって曲を作るということ自体は、そんなに難しくないことのようです。

 

大事なのは、それを聴いた人が、どう思うかの方です。そりゃ、そうだ。鼻歌だけでも、曲は作れます。そう考えながら、思ったのが、はて、この歌を、誰に聴いてもらえば良いんだろう。ICレコーダーで録った、生歌、生ギター、だけの一発録りの音源。何にも加工してないこの曲は、言ったら、女の人がお化粧しないで、すっぴんのままで街を歩くような感じでしょうか。いや、化粧をしたことないから、分かりませんが。

 

まぁ、とにかく何だか、小っ恥ずかしいものを作ってしまったと、強く思うのですが、思いつつも、それ以上に、誰かに聴いてもらって感想を聞いてみたい、何なら、「へぇ、良い曲だね。コロ助が作ったんだ、すごいね」と言われてみたい。という衝動が段々と湧いて来て、仕方がなくなって来ます。

 

誰かに聴いて欲しい。誰にも聴かせられない。を行ったり来たりして、数ヶ月経ちましたでしょうか。当時、やってたバンドのボーカルと、たまたま電車で帰っている時に、話の会話の中で、オリジナル曲の話が出て来て、あれ、これは今、お願いしてみても大丈夫な状況かもしれない、と感じたので、意を決して打ち明けてみると、「え、コロ助が作曲したの?いいじゃん、聴いてみたい」との返事。

 

一度、言ってしまったからには、後に引けずに、恐る恐るレコーダーを渡すと、車中、イヤホンで、僕の作った曲、4曲を黙って聴いてくれました。聴いてもらって待っている間、めちゃくちゃ恥ずかしいのと、「すごい、良い曲だね」という感想がもらえるかもしれない、いや、「良い曲だから、バンドでやろうよ。歌ってみたい」とかまで、言ってもらえるかも、とか、ぐるぐる頭の中で思いながら、聴き終わるのを待っていました。

 

電車の外の景色が流れていました。

 

15分くらいかな。聴き終わった、その人がイヤホンを外しましたが、こっちはどんな素晴らしい感想を、言ってくれるのかと、ドキドキして、言葉を待っていると、「うーん、ちょっとサビが目立たないね。歌の下手さは、まぁ仕方ないけど、でもまぁ、まあまあじゃない。」と、自己評価点よりも、だいぶ低めの感想で、がっくりしました。

 

「え、そう。そ、そうか、なるほど。そうだよね。うん、勉強になるなぁ、ありがとう」

 

そのボーカルさんは、その後、真摯に率直な感想や、こうしたらああしたら、と色々とアドバイスをくれましたが、どうやら「良い曲だね」のひと言が欲しかっただけの僕は、その後は、上の空でその人の話を聞いていました。でも、おかげで、作った曲がいまいちだというのは、分かったので、作詞をしてくれた方に、出来ました!と言うのはまだやめとこう。と思いました。

 

それから5年ほど経ってから、その時の曲は陽の目を見ることになります。書いてて、止まらなくなって来たので、今日はここまで。

 

続く。

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【お知らせです!】

湘南シェリフ、約2年ぶりのニューシングル!トリプルA面『湘南サマーブリーズ/ひとりの悲しみまた逢う日まで

↓公式ホームページよりご視聴いただけます。

https://columbia.jp/artist-info/sheriff/

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【自己紹介】

今回もお読みいただきありがとうございます。ギタリストのコロ助です。

 

『湘南シェリフ』(日本コロムビア)というバンドでギターを弾いたり、声優の森田樹優さん(Qちゃん)と『コロQ』で絵本読み合わせライブをしたり、日本屈指のギタリスト堀尾和孝先生直伝のアコースティックギター1本でのエンターテイメントライブ『アコギ一本勝負!』をしたりしています。

 

橋本アリオのセブンカルチャークラブでギターとウクレレの講師もしています。

 

サラリーマンしながら音楽活動と子育ての両立に、楽しくも悩ましい日々を過ごす毎日です。

 

湘南シェリフ(日本コロムビア

https://columbia.jp/artist-info/sheriff/

PV『湘南レイニーデイ』

https://youtu.be/atgO642Q6eE

PV『湘南サンセットビーチ』

https://youtu.be/nLyhosPIQ8Q

PV『シーサイドロマンス』

https://youtu.be/oUZ5cGB_U1c

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コロQ(森田樹優さんとの絵本読み合わせユニット)

森田樹優さん

https://note.com/qtikki

 

アコギ一本勝負!お師匠様

堀尾和孝先生

https://holiokazutaka.wixsite.com/kazutakaholio/home

 

セブンカルチャークラブ橋本

ギター&ウクレレレッスンやっています。

https://cul.7cn.co.jp/categorys/category_346.html

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