（多分）5年振りの約束 - コロちゃんのおかしな日記

「これ、3曲ともコロちゃんが作ったの？」「どの曲もいいじゃん！デモ音源作ってみたいと思ったよ、やってみるよ」

と、期待していた以上の、そんなお返事が帰って来ました。すごい！嬉しい！このハッピーな気持ちだけで、だいぶ胸いっぱいになりましたが、BONさん「オッケー、オッケー、やってみるからね。少し時間ちょうだい」と言ってくれました。それから1週間。「デモ、出来たよ」とBONさんから音源が送られて来ました。

ドキドキしながら拝聴しますと、驚きました。元々は僕のギタレレに生声で歌っただけのものが、ギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングスに、コーラスまで、しっかりフルのバンドサウンドになっていて、そこへBONさんの良い声が入って来るのです。すごい。自分で作った曲でしたが、命が吹き込まれて、曲が喜んでいるように感じました。

仕事中なのにも関わらず、繰り返し聴いてしまいました。感動ででしょうか。ぽろぽろ涙が出ていました。そして、おそらくこの時の感動が、今始めようとしているプロジェクトの原点だったんだと思います。BONさんにすぐさま、お礼を伝えると、「いやいや、コロちゃんの曲が良かったんだよ。楽しかったよ」とジェントルなお返事。

それから、また数日後にまた「もう一曲、デモ音源出来たよ」と『ヨコハマナイトアンドデイ』が送られて来ました。前回の曲と同じく感動に浸るも、また別の意味で感激しました。この曲の詞の内容は、昭和40年代、50年代の横浜関内、セレブや芸能人御用達の生バンドが入る高級クラブ。その中のひとつのクラブが、『ナイトアンドデイ』だったのです。そうです。この曲の詞が、以前、「コロちゃん、曲をつけてね」と依頼を受けていた詞だったのです。

BONさんに、また、お礼を言い、依頼されてた詞だということを伝えると、「オッケー、じゃあ、ご本人さんがすぐ聴けるようにCDにしてあげるよ」と音源をCDにして、僕の自宅へ送ってくれました。届いたCDを持って、すぐに（実際は、すぐにというほどでもなかったですが、仕事の合間をみて、だったので数日後。でも、気持ち的に）詞の作曲者、ご本人のところへ向かいました。

久しぶりに、その方のお店に行くと、ガラス越し、中に奥様がいるのが見えました。そして、ドアを開けて、店の中へ入ろうとすると「何ですか、あなた！ちょっと、いきなり入られるのは困ります」と店から出されてしまいました。それで、マスクを外し、顔を見せてから、すみません、コロ助です。ご無沙汰しています。と言いました。

「あら、まぁ！」と気付いていただくことが出来て、「気付かなくて、ごめんなさい！営業の人が突然入って来られたのかと思って、つい」と謝られてしまいました。でも、それはそうです。かれこれ、5年くらいは経っていましたから。「ずいぶん、しばらくですね。主人は今、すぐそこの別の店舗にいますわよ」と教えてもらいました。

思い出してもらえて良かった、と思いながら、詞のこと、約束してから、だいぶ経っていたんだということを改めて感じ、少し震えつつも、ご本人さんがいらっしゃる店舗の方へ向かいました。すると、そこでは「おおー、コロちゃんじゃないか。ひさしぶりだねぇ、どう、元気してる？」と、久しぶりのお顔が、笑顔で迎えてくれました。

「だいぶ、経ってしまったのですが、お約束の詞、まだ一曲だけですが出来ました。お聴きいただけますか」と言うと、「え、出来たの！本当に？やったぁ、すごく嬉しいよ。是非、聴かせて下さい」と、言われました。店内はちょうど二人だけだったので、その場で携帯から曲を流して、『ヨコハマナイトアンドデイ』聴いていただきました。「‥うん、‥うん、‥おおー」と感嘆の言葉。ドキドキ‥。

「いやー、良かった。すごく良かったよ。雰囲気も出てる、ありがとう。嬉しいなぁ」と言ってもらえました。数年越しでしたが、ご本人さんのオッケーをもらうことが出来ました。残りの詞も曲が出来上がったら、また来ます、ということで、弾みがついてしまい、これはいよいよ、他の曲も本腰入れて、取り掛からなくてはならなくなりました。

後日、しばらくして、その依頼主さんから電話が来ました。「コロちゃんね、お願いがあるんだけど」と言われて、お話を伺うと、『ヨコハマナイトアンドデイ』がすごく気に入ったから、周りの人たちに配りたい、20枚ほどCDにしてくれないか、という事でした。これは嬉しい、BONさんにもすぐに報告しました。

実は、BONさんもこの曲を、「何だかクセになる。いい曲だよ」と、ご自身のFacebookで動画のアップもしてくれていました。それから、女性コーラスが入ったら、より雰囲気出るよね、と段々と盛り上がってまいりまして、ちょっとやってみようか、という事で、女性コーラスを、鶴間の歌姫にお願いしようと、話が進んでいたのでした。

詞の依頼主さんにはまだ内緒で、曲を豪華にしていこうという試みが、そうやってひっそりと進んでいたのです。どうせなら、華やかなバンドサウンドにしたい、と勝手に夢、妄想が広がっていました。

BONさんの動画

『ヨコハマナイトアンドデイ』

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